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2011年6月24日 (金)

大船渡小学校

バイパスを走りトンネルを抜けると、大船渡です。陸前高田は平野から海に出る町です。大船渡は、浜は崖の下に
あるような海岸でした。北に向かい、右手に海ですが、浜にはすぐ下りられない立地です。
 ちょうどお昼時でしたが、山の中から、陸前高田と走り、食事の出来そうなところなどありません。ようやく土産やさんがありました。脇に海鮮食堂が見えたので、行ってみましたが、営業していません。土産やさんに入り食事の出来そうなところを訪ねました。ホテルが1件あるとのこと。少しでもと、海産物をたくさん購入しました。レジで支払うときに、「この辺はいかがでしたか?」と尋ねてみました。見たところでは、先ほどのような被害はなかったからです。
 「この先に、小学校があるのですが、海よりかなり高いところにあるため、皆、校庭に避難していました。津波が来るというので急いで階段を上がり助かりました。校舎は1階まで水につかりました。子供たちは全員無事でした。」
「それは何よりでした」
 ホテルまで戻り食事をしました。ホテルの部屋は避難の方と工事関係者の方々でいっぱいでした。
 とにかく、小学校を見に行ってみることにしました。大船渡小学校です。昼休みの平和な和やかな雰囲気でした。子供たちは校庭で、ドッジボールをしたり、サッカーをしたりして遊んでいました。
 約束も何もありませんが、思い切ってはいってみました。
Hさんには車で待っていただきます。いきなり球根持ってはいけないので、もし、植えられるようなら電話します。と言うことで校舎に向かいました。
 子供たちは礼儀正しく、見ず知らずの私に、「こんにちは!」と挨拶してくれます。それが、どの子もどの子もなのです。しかも笑顔で声が大きいのです。
その日も快晴の晴れ晴れとした天気でしたが、それに負けないさわやかな挨拶でした。たくさんの学校を回りましたが 
すばらしい挨拶の学校だと思います。
「校長室はどちらですか?」と尋ねると「こちらです。」と一人の男の子が案内してくれました。 その案内の仕方も、私を気遣いながら歩くのです。
「ありがとうございました。何年生ですか?」と聞くと確か5年生だったかと記憶しています。名前は○太郎君。このごろすぐに忘れてしまうので残念です。すばらしい案内でした。
勝手に入ってよいのだろうか・・・?近くにいらした方に「校長室はどちらですか?」と尋ねるとどうぞおあがり下さいと、あがってみると、皆様会う人会う人警戒することなく、「こんにちは」「こんにちは」と声をかけて下さる。こちらのほうが恐縮して、立ち止まり、「お約束はないのですが、校長先生はいらっしゃいますでしょうか・・・?」と申し上げると「こちらです、どうぞ」と、校長室に通される。
 
 都会ではありえない。まず門にセキュリティーつきのインターホンがあり中へは入れない。「どのようなご用件ですか?」と必ず聞かれる。
校長先生はすぐに私を招きいれて下さり、ソファーを勧められ、名刺を下さいました。たくさんの支援の方が見えるのだろうか・・・すぐに丁重なおもてなしを頂きました。正直いぶかしがられると思っていましたので、なんだか不思議でした。
 遠慮がちカンナのことをお話申し上げると、すぐに、「すばらしい申し出ありがとうございます。もう少し早く来ていただけたらお昼休みに皆で植えられたのに・・・残念です。」と、食事時だからとづらしたことは残念だったなあと思いました。ところが、校長先生は「ちょっとお待ち下さい」と、教務主任の先生に話されました。ちょうど昼休みを終えるチャイムが鳴りました。「30分後に手配しました。6年生のクラスで植えさせていただきます」すばらしい対応です。「これは意味を子供たちが知って植えることだから話もして下さいますか?」「はい、そうできましたら一番ありがたいです」「何か用意するものはありますか?」
DVDは見られますか?また、確認ですが、原爆のシーンの跡にカンナが咲く情景ですが、見せても大丈夫ですか?そのシーンの後はカンナを皆で育てている明るいニュースです。」「大丈夫です。パソコンルームがあります。パソコンで見せましょう!お願いします。」と、すぐに対応くださいました。「新聞記者も呼ぼう!」と、すぐに連絡して下さいました。植える場所、土、球根の数・・・・早い
対応に恐縮するばかりでした。こういう話はいい!とおっしゃり、長靴に履き替え土を用意しにいかれました。私はHさんに球根の用意をお願いし、校庭でスタンバイしていただきました。
パソコン室でお話をして、校庭へ移動しました。
Hさんと校長先生が校門入り口の一番目立つところにスコップを入れて置いて下さいました。球根は東北では、今まで塊で植えてきましたが、ここの子供たちの反応がとても意欲的でしたので、広島で分けるように、一つひとつに分けて数個足りなかったのですが、一人にひとつずつ植えていくことにしました。何だかとても活気があり、速やかに、それでいて植えることのありがたさを感じてくれながら、元気いっぱいに作業しました。あまりに元気がよく、行儀もよくのびのびとしているのでうれしくなりました。何の約束もしなかったのに、急に訪問下にもかかわらず、こんなに気持ちよく、スピーディーな行動力。岩手は大丈夫だと思わないではいられませんでした。
 担任の先生も、カリキュラム大変だと思います。被災でも遅れた授業数でしょう。ありがとうございます。最後は石で植えたところを囲み花壇の出来上がりです。後でプラカードを作ってくれます。
 「みんなは、カンナ大使です。カンナの話を伝えて、株を分けてあげて下さい」とお願いすると、校長先生も岩手のこの辺りは、この子達に任せてください。球根とどけます。話も伝ます。カンナ大使ですから!」といって下さいました。写真もたくさん撮ってくださいました。子供たちの「チーズ!はたいやき!」でした。とても元気な声を広島の子達に届けたくて動画を携帯でとりました。初めてです。うまく取れませんでしたがところどころ聞くことが出来、この学校の雰囲気がわかります。校長先生はほかに来客がありましたのに、丁寧にも、抜け出してきて下さり、写真と握手をして下さり、急ぎ挨拶をされて校長室へ向かわれました。担当の先生がお茶をすすめてくださいましたが、帰りの時間が読めず、新幹線に間に合わないといけないのでご辞退して一路東北道に向かいました。
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